「渋川の恋」


御苗場2018出展

写真家テラウチマサト レビュアー賞受賞

渋川の恋

朝起きて窓を開けると、赤松の森の向こうに上州の山並みが見える

冬は、粉雪にデコレーションされた白銀の世界が一面に広がり、

夜には静かな星空に浮かぶ月が、ぼんやりと夜道を照らす

生まれ育った渋川の日常は、たぶん美しいのだと思う

東京は親に連れられて何回か行ったことがある

どこまでも続く街に洗練された人々が溢れていて、いつかこんな

キラキラに囲まれた生活をしてみたいと思ってしまった

東京の窓からはきっと山も星も見えないけれど、煌々と輝く夜景は、

忙しくも充実した日々の疲れを癒してくれることだろう

渋川は好きだ。大切な人と離れるのも寂しい

だけど、東京に恋をしている


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